ブラジルのリチウムバレー
ミナスジェライス州の世界有数のペグマタイト鉱床区
地理的背景
「リチウムバレー」は、ブラジル・ミナスジェライス州北東部のペグマタイト帯を指します。この地域には、操業中の硬岩リチウム鉱山と、リチウムの探査・開発プロジェクトがあります。
地質環境
同鉱床区には、後期の花崗岩貫入に伴うLCT型(リチウム・セシウム・タンタル)ペグマタイトが分布します。これらの岩体は走向延長が数百メートルに及ぶことがあり、高品位のスポジュメン鉱化を伴います。
近年の発見では、レアアースの濃集(TREO/MREO)とガリウムの賦存ポテンシャルも確認され、同鉱床区の戦略的重要性はリチウム以外にも広がっています。
主な地域企業・プロジェクト
リチウムバレーには、操業中の事業、開発段階のプロジェクトおよび鉱業権益があり、主なものは以下のとおりです。
- • Sigma Lithium – Grota do Cirilo硬岩リチウム鉱山および処理施設を操業
- • Lithium Ionic – Bandeiraプロジェクトを開発
- • Atlas Lithium – 2027年に計画する初の商業生産に向けてNevesプロジェクトを推進
- • BYD – Reutersが報じた公的記録によると、地域内の2区画の鉱業権を保有
注目される理由
電池金属の世界需要が加速するなか、ブラジルのリチウムバレーはアジアおよびオーストラリアのサプライチェーンに対する戦略的な代替供給源となります。主な優位性は以下のとおりです。
- • 整備された鉱業インフラと熟練人材
- • 国内EV製造拠点への近接性
- • 鉱業に適した規制制度
- • 機械採掘に適した大規模・高品位鉱床
Atlanticoの事業基盤
Atlantico Energy MetalsのNovo Cruzeiroプロジェクトは、ブラジル・ミナスジェライス州北東部の24,387.28ヘクタールを対象とする、連続した15件の探査許可で構成されています。初期探査では高いレアアース値が得られ、リチウム異常を示す河川堆積物集水域が特定されました。そのうち複数の集水域では、指標元素であるセシウムとルビジウムの共伴異常も確認されています。Novo Cruzeiroは依然として初期段階の探査プロジェクトであり、既知の鉱化、過去の掘削実績、鉱物資源量または鉱物埋蔵量はありません。